シノン・ブラン 2021 Chinon Blanc 2021
シノン・ブラン 2021 Chinon Blanc 2021
シノンでは全生産量の中で僅か2%に過ぎないシノン・ブラン。主にヴィエンヌ川南岸のリグレ(Ligré)の区画に植わるシュ ナン・ブランが使用され、土壌は石灰質および粘土石灰質。手摘みで収穫後にプヌマティックプレスで圧搾され、野生酵 母にてタンク内で低温発酵、そのままシュールリー熟成。サヴニエールやヴーヴレとは異なる非常に繊細な酒質で、柑橘や ハチミツ、白いフルーツなどを感じる上品なアロマが特徴。度数も上がった2021年はリッチな酒質でありながら、全く失われ ていないフィネスも感じる。同社のロゼやベーシックレンジの赤とともに極めて高いコストパフォーマンス。Alc.13.5%。
1693年にマチュラン・ボトローが設立後、14世代に亘りシノンでワインを造り続けてきた長い伝統ある蔵元。現当主ロドルフの父ジャン・モーリス氏は、1973年に父親か ら当時僅か4.5haのみの葡萄畑を受け継いだ。その後地道に地域内の優良区画を購入し続け、最終的にドメーヌの地所は現在までに7つのコミューンに亘る50haにま で拡大した。同氏はシノンの地全体の隆盛にとっても重要人物と見做され、元々この地でテロワールの違いに基づいた区画ごとのワイン醸造を行った最初のワインメーカー であった。区画名を冠して個別に各種銘柄をリリースするというのもシノンでは初めて同氏が手掛け、地域内の他の優良生産者の方向性にも大きな影響を与えた。息子 のロドルフは1997年にドメーヌを継ぐ。現在同社のカベルネ・フランは平均樹齢35年、各コミューンに跨る10ha程は更に古く樹齢50年を超える。ワインは全て区画毎に 醸造を行う。カベルネ・フランは概ね15日ー1ヶ月程度と長めの果皮浸漬。発酵のタンク内で生成されるCO2を活かし醸造中の亜硫酸塩は殆どないし全く使用しない。 その後の熟成には10年程度までの古樽を主に使用する。樽熟成時には石灰岩の崖に切り込まれたかのような3つの巨大な洞窟の中で、低温・高湿度の理想的な環境 下にて行う。2009年より実質的な完全有機栽培に移行し、2019年から全ての赤の単一区画で有機認証を取得した。伝統に根差しながら丁寧なワイン造りを行う同 地のトップ生産者と言って過言で無い。
タイプ:白
ブドウ品種:シュナンブラン100%
甘辛度:辛口
生産国:フランス ロワール シノン
熟成度:
生産者:ジャン・モーリス・ラフォー
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